これまでもやってきました「手当ての茶の間」(→2021年の報告)、今回、その特別編として4回シリーズの「赤本(※)」を読む会を開催します。自分の健康は自分でつかむ、看護はひとまかせせずできるところは自分で行う、という養生の思想に関心のある方、興味をお持ちの方はふるってご参加下さい。
各回、前半は「赤本」を読み、後半はアイロン手当て法、操体法を実践します。
第1回 1月26日(金) 呼吸器病の手当て法
第2回 2月9日(金) 消化器病の手当て法
第3回 2月23日(金) こどもの手当て法
第4回 3月8日(金) 皮膚病の手当て法
ところ:まつもと子ども留学基金 保養施設「奏奏(sousou)」(松本市五常4563‐5)
時間:午後1時〜3時
参加費:各回1000円 資料代 200円
進行役:橋本俊彦(鍼灸師)
対象者:関心のある方ならどなたでも 定員:10名
お問合せ:090-3757-1998(橋本)
主催:まつもと子ども留学基金
(※)赤本
通称「赤本」と呼ばれている「家庭における実際的看護の秘訣」のこと。
その昔、富山の置き薬と同じく日本の家庭に常備されていた家庭医学書です。古来から伝承されている薬草や食べ物による治療や養生法にはじまり、鍼灸、指圧、摩擦、日光、冷水、断食など当時の自然療法が紹介されています。
著者の築田多吉は、当時の海軍衛生兵として人体の構造と働き(解剖生理)、傷病者の救護法、伝染病の種類と対策、救急法、消毒法などを学び、多くの病院を渡り歩く中で、日本各地に伝わる自然療法に関心をもち情報収集を重ねていました。赤本はその集大成として大正14年に刊行され、累計1.000万部の超ベストセラーになっています。
今回、まつもと子ども留学基金主催「手当ての茶の間」の特別編として、「赤本」を読む会を4回連続で行います。赤本の初版当時とは生活環境の変化、医学や薬学も進歩して、記載内容は現代からみると時代遅れの部分もありますが、自分の健康は自分でつかむ、看護はひとまかせせずできるところは自分で行う、という養生の思想は変わることはありません。保養=養生、保養を考える意味でも養生の実際を知る、体験することが大切です。