私たち人の健康は「呼吸、飲食、身体活動、精神活動」という4つの営みの心地よいバランス、さらに人と人の関係や自然環境の心地よいバランスの上に保たれています。これらの営みとバランスは他の人には変わってもらうことはできませんし、すべて自分の責任のもとでやらなくてはいけないものです。
これらの営みやバランスが崩れると、からだの筋肉・骨格系の痛み、あるいは内臓の不調を訴えることがあります。しかし、人には病気やけがを治す自己修復力があり、体調を崩しても身体に備わる治癒のシステムのおかげで健康を取り戻すことができます。
まつもと子ども留学基金の保養は、
(1)、からだの歪みを治す操体法、
(2)、内臓を元気にする温熱療法、
(3)、そして栄養学に基づくバランスよい食事を基本に据えた保養を提案し、からだの回復力を取り戻すお手伝いをさせていただきます。
(1)、操体法〜からだの歪みを治す
生命が本来持ち合わせている「心地よいと思う感覚」をたよりに、快、不快を見分けて気持ちよい方向にからだを動かし、歪んだからだをもとに戻すバランス運動療法です。
からだが痛い、不快を感じる方向と反対の、気持ちよい快方向にからだを動かすことで
筋・骨格の歪みが正され、痛みやコリなどの症状が消えていきます。毎日の生活の中でもからだは歪みますので、操体法の気持ちよさを十分に感じて、からだのつくりを理解し、日常生活の中で活用して下さい。
「奏奏(sousou)」で実施した操体法講座
(2)、内臓の温熱手当て
内臓の働きを活性化する温熱療法です。多くの内臓の中でも柱になる肝臓、腎臓、脾臓=胸腺を小さなアイロン、こんにゃくなどを利用して気持ちよく温めていきます。弱っている内臓はエネルギーが不足していますので、外からの気持ちよい温熱は内臓本来の働きを取り戻します。
アイロンを使った内臓の温熱療法