3月26日、スタートから1年経った振り返りを菅谷松本市長との合同記者会見で報告

3月26日、当NPO理事長の植木宏と菅谷松本市長は、まつもと子ども留学がスタートから1年経過したことを受け、市役所で、合同記者会見を開きました。

以下、当日の植木宏の発言要旨とこれを報じた地元の新聞記事です。

【松本モデル】の報告

”松本市”と”市民団体”が協力して、原発事故の被災地に暮らす子どもたちを長期的に寮に受入れる全国初のプロジェクト【松本モデル】として、2014年4月に8人の女子(中2が4名、中1が3名、小6が1名)の入寮でスタート。
その後、家庭等の都合により、2名が地元福島に転校し、現在、6名。1年間にわたる初めての寮生活を通じ、子どもたちはたくさんの成長をみせ、各分野で活躍中。

【現在の課題】

当初からの懸案事項として、財政の確保とスタッフの確保。
財政問題
現在、ほぼ善意の募金、助成金で運営している状況。この間の新しい工夫として、
(1)、安定的な財政を確保するため、定期的な寄付の仕組みである「マンスリー募金」、カード決済、
  銀行からの「自動引落サービスシステム」を確立。
(2)、少額でも多くの人たちの財政支援をめざして、携帯電話からワンコインから始められる
  募金システム「かざして募金」を展開中。
スタッフ問題
財政の確保が十分でない中、不足するスタッフの補充をボランティアの協力により実施してきて、
現在も継続中。
現在も「ボランティア募集中」。善意ある皆さんのご協力をお願いしたい->詳細
・助成金申請作業のお手伝い
・資金調達の応援団(企業紹介や個人にマンスリーサポートのお願い)
・ニュースレター作成や発送作業のお手伝い
・広報のお手伝い(ホームページの作成、FB、Twitter、ブログ等の作成)
・子どもの世話のお手伝い(食事サポート、勉強サポート、イベントサポートなど)
・新しい入寮希望者への対応作業のお手伝い(ホームステイ探し、山村留学ネットワーク作り、
 空き家情報収集など避難者、移住者の受入れサポート)
新たな試み【松本モデルの発展型】の紹介
1年の活動の中から、子どもたちを受け入れる新たな試みもスタート。
【ホームステイ型留学】
現在、松本市内のご家庭に、福島県から2人の男子(中1)がホームステイとして受入れ。本年4月より
松本市内の中学校へ通学中。
また、過疎化対策の一環として松本市の乗鞍高原にて「のりくら未来創り協議会」の方々が2名のホーム
ステイ留学生の受入れ募集中。->詳細

前述のとおり、【松本モデル】には財政問題という課題があるため、これに代わって、より低コストで実現可能、各地で応用可能なモデルとして、【ホームステイ型留学】に注目。
つまり、”行政”と”市民団体”と”市民”と”地域”とが連携して運営する”松本モデルの発展型”として【ホームステイ型留学】の新たな試みがスタート。

【今後の展望】--留学ネットワークの結成--

これから、被災地に暮らす子どもたちの長期受け入れを実施する団体・個人がつながる”留学ネットワーク”を作り、現在活動中の、避難・移住・保養に関する全国の受入れ団体、個人、地域と連携し、一人でも多くの子どもたちが安心・安全な場所で健やかな心身と成長をサポートしていきたい。

      (2015年3月27日市民タイムス)

150326iMatsumotonews2

 

 

ツイート
">